生存報告と妄想
お久しぶりです。生存報告がてら妄想。相変わらず暗いシャドウさん。すごく短いですすみません。ずっとFFRKやってました。一撃の刃出ません
あと去年の11月頃に拍手コメントくださった方ありがとうございます……今の今まで気付いてませんでした……
徐々に薄れていく意識の中で、地面に放り投げた自分の足に、瓦礫が落ちてくるのを見た。どこかの施設の床だったのだろうか、平たいコンクリートの断面に鉄線が刺さっている。頭上にもパラパラと、コンクリートの欠片が降ってくるのを感じた。生憎と、その苦痛を感じる暇まではなかったのだが。
暗転。暗転。暗転。
喉の渇きに目が覚めた。ぼんやりとした意識の中で、自分は死んだはずだ、と口中で呟く。と同時に、そうか、生き残ってしまったか、と仄かな絶望とともに確信した。指先を動かし、何度か握っては開きを繰り返す。それからゆっくりと上体を起こす。起こす。起こす――起こせない。筋力が落ちている。腕が体を支えきれない。それでもなんとか起き上がることに成功したが、瞬間、内蔵がひっくり返るようなひどい不快感に襲われ、意識を失った。
瞬きをする。指先を動かす。腕で上半身を支え、起き上がる。今度は、気絶しなかった。寝かされていたベッドはそこらの安い宿屋よりもふかふかとしており、生地からして値が張るものだとわかる。指先で皺の寄ったシーツをなぞる。ひどい頭痛がした。顔を上げて辺りを見渡す。開け放たれた窓、風に煽られて蝶のように柔らかに舞う白いカーテン、規則的に秒を刻む壁掛け時計。布のかけられたドレッサーや衣服を仕舞っていたであろう大きなクローゼットを見るに、元は女性が使っていたのだろうか。床に敷かれた絨毯の編み模様に、手編みの高いやつだ、と子供のような感想が出てくる。
ベッドは天蓋付きで、趣味の悪い桃色の薄いカーテンは端に寄せられていた。毛布に覆われた自身の足を見つめる。右足には確かに感覚があるし、布越しに膨らみがある。しかし左足の膝から下は、何もなかった。手で触っても、膝より下には何もない。あの時、潰れたのだ。
片足を失ったことに、特に深い感慨は浮かばなかった。ただ、この1ギルの価値もない自分が、なぜこうして生き延びているのかという疑問に対する答えを探すほうが、よっぽど有意義な気がした。……いいや、答えなんて探す必要はない。きっとどこかの馬鹿なお人好しが偶然自分の姿を見つけ、助けたのだ。それか、暗殺者に恩を売っておけば何かしらの利益が生まれると思ったのかもしれない。
当然だが、顔を覆うマスクはどこにもなかった。元々持っていたものを探したほうが早い。霧がかかったかのようなぼんやりとした意識を叱咤し、もう一度周囲を順繰り見渡す。……ベッドサイドにきらりと光るものを見つけ、腕を伸ばした。指先で触れ、こちらにたぐり寄せると、最後まで装備していた形見の指輪だった。それが真ん中からぱっくりと割れている。これでは指を通すことはかなわない。もしかしたら、この指輪が自分の命を救ってしまったのかもしれない。
っていう相変わらず暗い導入。
ケフカ戦後うっかり生き残っちゃったシャドウさんがジドールの貴族に拾われるお話。アウザーさんでもいい。アウザーさんの広いお屋敷に閉ざされた元は奥方のものだっただろう部屋でひたすらネガティブ吐いてるシャドウさんが見たい。あと松葉杖ついてひょこひょこ歩いてるシャドウさんを手助けしようとしてすごい形相で睨まれたい(既に似たようなの書いてた方がいますが……)
ちなみに起き上がったシャドウさんが一度気絶したのは長い間眠ったままだったので内蔵がびっくりしたから。寝たきりでいきなり起き上がると内蔵がその位置で固定されちゃって、上半身起こすと急に内蔵が元の位置に戻るがどうのこうのって話をなんかで読んだ。鵜呑みにしないでくださいうろ覚えです。
1年寝たきりで普通に起き上がったセリスはすごい(すごい)シャドウさんおっさんだから……。
久しぶりの更新が小話と妄想ですみません(^p^)
あと去年の11月頃に拍手コメントくださった方ありがとうございます……今の今まで気付いてませんでした……
徐々に薄れていく意識の中で、地面に放り投げた自分の足に、瓦礫が落ちてくるのを見た。どこかの施設の床だったのだろうか、平たいコンクリートの断面に鉄線が刺さっている。頭上にもパラパラと、コンクリートの欠片が降ってくるのを感じた。生憎と、その苦痛を感じる暇まではなかったのだが。
暗転。暗転。暗転。
喉の渇きに目が覚めた。ぼんやりとした意識の中で、自分は死んだはずだ、と口中で呟く。と同時に、そうか、生き残ってしまったか、と仄かな絶望とともに確信した。指先を動かし、何度か握っては開きを繰り返す。それからゆっくりと上体を起こす。起こす。起こす――起こせない。筋力が落ちている。腕が体を支えきれない。それでもなんとか起き上がることに成功したが、瞬間、内蔵がひっくり返るようなひどい不快感に襲われ、意識を失った。
瞬きをする。指先を動かす。腕で上半身を支え、起き上がる。今度は、気絶しなかった。寝かされていたベッドはそこらの安い宿屋よりもふかふかとしており、生地からして値が張るものだとわかる。指先で皺の寄ったシーツをなぞる。ひどい頭痛がした。顔を上げて辺りを見渡す。開け放たれた窓、風に煽られて蝶のように柔らかに舞う白いカーテン、規則的に秒を刻む壁掛け時計。布のかけられたドレッサーや衣服を仕舞っていたであろう大きなクローゼットを見るに、元は女性が使っていたのだろうか。床に敷かれた絨毯の編み模様に、手編みの高いやつだ、と子供のような感想が出てくる。
ベッドは天蓋付きで、趣味の悪い桃色の薄いカーテンは端に寄せられていた。毛布に覆われた自身の足を見つめる。右足には確かに感覚があるし、布越しに膨らみがある。しかし左足の膝から下は、何もなかった。手で触っても、膝より下には何もない。あの時、潰れたのだ。
片足を失ったことに、特に深い感慨は浮かばなかった。ただ、この1ギルの価値もない自分が、なぜこうして生き延びているのかという疑問に対する答えを探すほうが、よっぽど有意義な気がした。……いいや、答えなんて探す必要はない。きっとどこかの馬鹿なお人好しが偶然自分の姿を見つけ、助けたのだ。それか、暗殺者に恩を売っておけば何かしらの利益が生まれると思ったのかもしれない。
当然だが、顔を覆うマスクはどこにもなかった。元々持っていたものを探したほうが早い。霧がかかったかのようなぼんやりとした意識を叱咤し、もう一度周囲を順繰り見渡す。……ベッドサイドにきらりと光るものを見つけ、腕を伸ばした。指先で触れ、こちらにたぐり寄せると、最後まで装備していた形見の指輪だった。それが真ん中からぱっくりと割れている。これでは指を通すことはかなわない。もしかしたら、この指輪が自分の命を救ってしまったのかもしれない。
っていう相変わらず暗い導入。
ケフカ戦後うっかり生き残っちゃったシャドウさんがジドールの貴族に拾われるお話。アウザーさんでもいい。アウザーさんの広いお屋敷に閉ざされた元は奥方のものだっただろう部屋でひたすらネガティブ吐いてるシャドウさんが見たい。あと松葉杖ついてひょこひょこ歩いてるシャドウさんを手助けしようとしてすごい形相で睨まれたい(既に似たようなの書いてた方がいますが……)
ちなみに起き上がったシャドウさんが一度気絶したのは長い間眠ったままだったので内蔵がびっくりしたから。寝たきりでいきなり起き上がると内蔵がその位置で固定されちゃって、上半身起こすと急に内蔵が元の位置に戻るがどうのこうのって話をなんかで読んだ。鵜呑みにしないでくださいうろ覚えです。
1年寝たきりで普通に起き上がったセリスはすごい(すごい)シャドウさんおっさんだから……。
久しぶりの更新が小話と妄想ですみません(^p^)
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